令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品 ウルトラシリーズ
ウルトラマンBlu-rayセレクトシリーズ ファーストエピソード編 制作:円谷プロダクション・TBS

さて、これまで各特撮作品のキャラクターを紹介してきました。

 

長い長い歴史の中で様々なヒーロー・怪人・怪獣・宇宙人が登場しており、まだ紹介していない・紹介したいものもたくさんあります。

 

記事を読んでいただき特撮に興味を持ってくれた人がいれば幸いですが、同時にこんな疑問が生まれた人はいませんか?

 

 

特撮に詳しくない!だけど興味はある!一体どの作品から見ればいいの??

 

特撮に限らず、歴史の長い作品に触れようと思うと情報が多過ぎて混乱してしまうことが必ずあります。

 

そういった場合、まずは基礎を固めることが大事です。

 

特撮を学ぶための基礎……それは

 

日本が世界に誇る三大特撮ヒーローを知ることです。

そしてその三大特撮ヒーローとは、

 

ウルトラシリーズ

仮面ライダーシリーズ

スーパー戦隊シリーズ

 

です‼️

 

特撮に詳しくない人でも、必ず上記3つのいずれかが思い浮かぶんじゃないでしょうか??

 

そこで今回から数回にわたり、筆者たまのが独自に分けた難易度に沿って、それぞれおすすめできる特撮作品を紹介したいと思います。

 

「3つの星の難易度」+「どういったコンセプトとなる作品か」に分けて紹介します。

 

難易度は星の数が多いほど、ある程度「特撮知識豊富」だったり「ただの娯楽作品では満足できない」という人におすすめできる作品です。

 

記念すべき第一回目は、たまのが特撮好きとなるきっかけとなったウルトラシリーズからです。

 

来年で55周年を迎え、様々な個性を持ったウルトラ戦士が登場する本シリーズ。

 

今回は当時の子どもたちを夢中にした「昭和ウルトラ作品」を紹介します❗️

※昭和ウルトラ作品のなかには、アニメ作品や過去の映像を再編集した派生作品もいくつかありますが、今回は昭和を代表する作品のみをピックアップしました。

 

 

 

難易度★☆☆ 初心者必見】これを見ておけばウルトラマンの基本的な世界観が分かる

こちらで紹介する作品たちの共通点は、

・ウルトラマンという作品の基本的なコンセプトが分かる

・ストーリー一つ一つが独立しており、他作品との関わりがほとんどない

・テーマとなる問題が現代でも課題となっている

・ヒーローとしての王道路線であり、分かりやすい

という点です。

 

シリーズを構成する基本的な土台といっても過言ではなく、初めてウルトラマンという作品に触れるならばまずチェックしていただきたいものを用意しました。

 

 

初代ウルトラマン

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202005/20200514_73030.html

1966年7月~1967年4月にかけて放送された記念すべき初の巨大変身ヒーロー、そして我々人類が初めて接触したウルトラ戦士、それが「初代ウルトラマン」です。

 

「ウルトラマンといえば?」と言われたら真っ先に思い浮かぶのがこの姿でしょう。

腕を十字に組んで発射される「スペシウム光線」はウルトラマンの代名詞と言え、当時の子どもたちがこぞって真似をしたくらいです。

 

※ちなみにこのスペシウム光線、設定上では初代だけでなく今後も登場する全てのウルトラマンが使える基本的な技だそうで、ウルトラ戦士はまずスペシウム光線を取得してからそれぞれの技に発展させていくとされています。そのなかでも初代ウルトラマンはスペシウム光線のみを徹底的に鍛え上げ、必殺技レベルにまで昇華させたという熱いエピソードがあります。

 

怪獣・宇宙人・巨大ヒーローや近未来的兵器・防衛チームなどの要素が盛り込まれており、単なる子ども向けの娯楽だけでなく、人間のエゴや社会問題などの様々なテーマを盛り込んでいることも特徴となっています。

 

上記の要素は後のシリーズにも受け継がれ、現代に至るまで半世紀以上に渡って続くウルトラヒーローの歴史の原点にしてまさに頂点といった作品です。

 

放送が終了した今なお様々な企業のCMに登場するなど、圧倒的な知名度を有しています。

 

 

 

帰ってきたウルトラマン

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

https://abundant.jp/kaettekitaultraman/

1971年4月~1972年3月まで放送されたウルトラシリーズ4作品目。

※同時期に初代仮面ライダーが放送開始されました。

 

元々「初代ウルトラマンが地球に帰ってきた」という設定で作られるはずでしたが、新キャラにしないと商品が売れないという大人の事情から「初代ウルトラマンそっくりの別人」という扱いとなっています。

 

その名残か見た目は初代そっくりであり、余程好きな人でないと両者が並ぶと違いが分からないくらいです。当時は「新ウルトラマン」「ウルトラマン二世」と呼ばれていましたが、後年では「ウルトラマンジャック」と正式に呼ばれています。

 

OPテーマや劇中のBGMなどの楽曲は今なお評価が高く、その他にもウルトラマンジャックと一体化した主人公の苦悩・人間と宇宙人の差別問題・環境破壊による怪獣の凶暴化など決して古くないテーマをいくつも取り上げており、個人的には一番好きな昭和ウルトラ作品です。

 

初代ウルトラマン・ウルトラセブンの救援や過去に登場した怪獣・宇宙人の同族の登場など、過去作との繋がりを示唆する話も一部ありますが、ほとんど気にしないで楽しめる作品となっています。

 

 

ウルトラマン80エイティ

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

https://www.pinterest.jp/pin/734509020460554696/

1980年4月~1981年3月に放送された、昭和ウルトラシリーズ最後の作品です。

 

この作品最大の特徴は、主人公が防衛チームの隊員兼中学校教師として働いているという点です。

 

劇中に登場する怪獣たちは、人間の負の感情=マイナスエネルギーによって生み出されるといわれており、80はその原因を根本から断つために不安定な心を持った子供たちを支えようと教師になりました。

 

当時は「3年B組金八先生」をはじめとした学園ドラマブームがあったという背景もあり、80も時代に合わせウルトラマンが先生になるという設定が取り入れられました。

 

昭和最後の作品・当時ウルトラマンに熱中していた子供たちが大人になり娯楽から離れたなど様々な要因があり歴代の中では認知度の低い作品となっていますが、教師×生徒の人間関係・子どもたちが抱える心の悩みなど現代も課題となるテーマを沢山取り上げており、メッセージ性の強いウルトラマンです。

 

 

 

難易度★★☆ 明暗のギャップがありながらも大切なことを教えてくれるウルトラ作品 

昭和ウルトラ作品全体を通して言えることとして「コミカルなシーンとシュールなシーンのメリハリをつけている」という部分があります。

 

コミカルではとにかく明るく、シリアスでは強いメッセージ性を込めた演出を提供してくれますが、中にはその高低差がありすぎてついていけなくなるお話も多々あります。

 

ギャグに走るとふざけているを通り越してシュールに、そのシュールさに圧倒されると次回のストーリーの重さに唖然とすることがよくあり、たまのも何度も置いてけぼりにされました。

 

こちらで紹介するのはそんな昭和シリーズの中で1,2を争う、ぶっ飛んだ演出が多くあったウルトラ作品です。

 

 

ウルトラマンAエース

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

https://renote.jp/articles/9276

1972年4月~1973年に放送されたウルトラシリーズ第5作目。

 

シリーズ初の男女合体変身・作品全体を通しての悪役の登場など、当時としては画期的な試みがいくつもなされました。後年まで続く「ウルトラ兄弟」の概念ができたのもこの作品からです。

 

また、怪獣を超える存在=「超獣」の名前やエースの設定など、随所にキリスト教からの引用がみられるのも特徴です。※脚本家が熱心なクリスチャンであったことに由来します。

 

ファンから見ればあまりギャグは少ないように感じますが、詳しくない人からみるとかなりシュールなシーンが多いです。

 

牛の超獣の呪いによって牛人間にされた男性、少年のおねしょから生まれた超獣、中国からパンダを盗んで母性に持ち帰ろうとする宇宙人etc.

 

文章だけみると「なんのこっちゃ?」と思うでしょう。気になる方はエース本編をチェックしてみて下さい。

 

そしてシリアスシーン。エース全体を言えることとして「人間同士の信頼関係が何度も引き裂かれる」という点です。

 

作品を通して出現するエースの宿敵「ヤプール」は、人間の醜さや愚かさを利用して何度も侵略活動を行います。

 

そのたびに主人公を始めとした作中の登場人物たちは、仲間や友人同士に何度も不信感を抱き続けます。

 

そんな姿に主人公=エースは何度も苦悩します。視聴者も歯がゆさを感じるくらいです。

 

それでもエースは人間を守り続け、最終回でこんな言葉を残して地球を去ります。

 

やさしさを失わないでくれ。
弱いものをいたわり、
互いに助け合い、
どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと。
それがわたしの最後の願いだ

 

これは僕の推測ですが、恐らくエースは自分の力では人間を変えることは不可能と感じ、変えられなかったことへのせめてもの罪滅ぼしという形で上記の言葉を言ったのではないかと思います。

 

重たいストーリーもありますが、BGMなどの効果から明るい演出が施されているため、見ごたえのある一作ではあります。

 

 

ウルトラマンタロウ

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

https://www.pinterest.jp/pin/732890539347947704/

1973年4月~1974年4月に放送したウルトラシリーズ第6作目にして、円谷プロ創立10周年記念番組。

 

「ウルトラの父がいる、ウルトラの母がいる、そしてタロウがここにいる」のタロウとは彼のことです。

 

前作エースに続きウルトラ兄弟とさらには「ウルトラファミリー」を作り出し、後のシリーズを繋げる鍵となりました。

 

「子供向け」を強く意識しており、防衛チームのムードはアットホームで戦闘機や怪獣たちのデザインもポップとなっており、全体的にかなり明るくコミカルな作風となっています。

 

全体的にギャグ色が濃く、怪獣を倒すための作戦が一見するとふざけているとしか思えないものばかりです。

 

怪獣の体内に閉じ込められた人を救うために大量の胡椒を怪獣に浴びせてくしゃみを誘う

野菜を大量摂取して大きくなった怪獣を塩漬けにする

新潟の餅を狙った怪獣に反省として餅つきを手伝わせるetc.

 

エース同様、文字だけでは理解されなさそうなのが悔やまれます😅

今振り返れば食品絡みの事件が多いのも特徴です。

 

劇中の登場人物たちは本気でやっていることでしょうが、視聴者側からしてみればクセが強すぎるものばかり。

 

っと思って見続けているとトラウマになるようなエピソードが突然やってくることもあります。

 

宇宙人でもなんでもないただの人間の少女が意図的に怪獣に加担して人々の命を奪おうとする

行方不明になった幼馴染が数十年後に怪獣になって戻ってくるetc.

 

タロウは作品全体の明るさだけみれば特撮に馴染みのない方でもオススメできますが、シュールすぎる演出とシリアスすぎるエピソードが入り交じった世界観でもあり、まさに明暗のギャップに置いてけぼりにされるかもしれないという点から星二つの難易度に設定しました。

 

 

 

難易度★★★ トラウマエピソードの宝庫、メッセージ性も強すぎるため大人向けなウルトラ作品

特撮作品の特徴として、敵の恐ろしさや事件の陰惨さを強調するために視覚的・精神的にトラウマとなるようなインパクトあるエピソードが多くあります。

 

子供の頃は単純にヒーローと怪獣の戦闘シーンだけを楽しんでいましたが、ある程度年齢を重ねストーリーの方も理解できるようになると「これは子供向けなのか?」と考えさせられ、何度も作品を楽しめることができます。

 

最後の項目で紹介するのは、ストーリーの完成度の高さや演出の怖さによって今なおファンの間で語られることの多い作品です。

 

 

ウルトラセブン

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

http://blog.livedoor.jp/saiteijin1059/archives/5635814.html

1967年10月~1968年9月に放送。

 

登場する敵は全て宇宙人(怪獣もいますが宇宙人の手先の怪獣がほとんど)で、明確な侵略意思を持っており他のシリーズと比べると異色な内容が多いです。

 

地球人と宇宙人の価値観の違いや軍事色の強いストーリー、個々のエピソードのドラマ性など、令和になった今でもウルトラシリーズ最高傑作と呼び声が高い作品となっています。

 

人間は本当に守るべきものなのか?地球が良ければ他の星はどうなってもいいのか?など、シリーズの根幹に触れるようなエピソードが多く非常に硬派な作品であり、ストーリー性を重視するあまり、セブンがほとんど戦わない・現代となっては放送できず欠番となってしまった話が存在するなどヒーロー物としては異色の部類に入ります。

 

しかしその硬派なストーリーのおかげで、平成に入ってからもセブン単体でTVスペシャルやオリジナルビデオ、さらには深夜番組としてリメイクされるくらいの根強い人気です。

 

もちろん娯楽番組ではありますが、大人になってからもう一度見返すと別の視点で楽しめる作品です。

 

 

ウルトラマンレオ

令和にみてほしい昭和ウルトラマンでオススメの作品

http://blog.livedoor.jp/saiteijin1059/archives/5635814.html

1974年4月~1975年3月まで放送。

「生きる厳しさと悲しさを鮮烈に謳う」をテーマにした本作。

 

序盤のレオは心身ともに未熟であり、怪獣や宇宙人に対して何度も敗北しています。

その都度レオは厳しい特訓を課せられ成長し、再戦で勝利するというのがストーリーの大まかな流れでした。

 

当時はいわゆるスポ根ドラマが流行っており、レオもそれを意識して「未熟な主人公が鬼コーチに鍛えられ心身ともに成長する」という展開が取り入れられました。

 

作中の特訓シーンでは次々と飛んでくるブーメランをかわす、全速力で突っ込んでくるジープに挑むなど、俳優自身に危険が及ぶほど過酷なものが多く現代の放送倫理では間違いなく放送中止になるような内容でした。

 

極めつけはストーリー中盤。

 

新たな敵によって防衛チームが壊滅・主人公を除いた隊員は全員殉職、さらに主人公が地球で心を通わせた家族や仲間を一気に失うという怒涛の展開が待っています。

 

孤独に陥った主人公が心の拠り所を探し一人のヒーローとなる過程を描いた本作。

 

ウルトラセブン同様、視覚的・精神的にトラウマ要素の多いレオ。

 

僕も小さいころビデオで観ましたが、「二度と観たくない」と思ったエピソードも沢山あります😅

 

しかし「過酷な日々を乗り越えることで成長する」というメッセージは当時の視聴者の心には届いており、こんな有名なエピソードがあります。

 

「当時いじめられっ子で生きる希望を無くしていた視聴者が、ウルトラマンレオを観て強くなろうと決心し空手をはじめ、大人になった現在は道場を経営している」

 

レオの戦士としての日々は現実世界の子供たちにしっかりと届いていました。

 

目を覆いたくなるようなシーンの多い作品ではありますが、それ以上に大切なことを教えてくれるレオ。

 

視聴するだけで心身ともに鍛えられるウルトラマンです。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

決して古臭くなく四半世紀過ぎた今でも通用するようなストーリーの多い昭和ウルトラシリーズ。

 

むしろこれから来る困難を見越して製作されたといっても良いのではないでしょうか。

 

今回は昭和ウルトラマンを特集しました。

 

放映当時の価値観などの影響もあり、ジェネレーションギャップを感じる人もいるかとは思いますが、必ず心に響くものがあるはずです。

 

その作品に込められたメッセージを読み取り、お気に入りの一作を見つけてみてください。

 

それではまた次回にお会いしましょう!






 

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました