いよいよオススメウルトラシリーズもクライマックスです。


2006年の「ウルトラマンメビウス」以降、派生作品や劇場版を除けばウルトラヒーローはTVシリーズの放送を一旦終了としていました。
しかしそこから約7年の時を経て、ウルトラシリーズは新たな世界へと進出しました!!
2013年から現在までに登場したウルトラ戦士たちは公式で「新世代ヒーローズ」と呼ばれ、次代のウルトラシリーズを牽引する重要や役割を持ったキャラクター達です。
バラエティに富んだ個性あふれるメンバーで構成された新世代ヒーローズ。
今回はこれまでのような難易度ごとではなく、それぞれが持つテーマごとに各作品をまとめてみました(もちろんたまのの独断と偏見です)。
目次
異種間との共存や家族愛など「絆」をテーマとしたウルトラマン
ここで扱うのは主に「繋がり」を重視した作品。
見た目や価値観が違っても支え合うことで苦難を乗り越えたウルトラマンを紹介します。
ウルトラマンX

URL:https://m-78.jp/videoworks/uiltraman-x/
2015年7月~12月に放送された新世代ヒーローズ2作目。
全体的にメカニカルなデザインで「サイバーウルトラマン」と呼ばれるエックスは、怪獣の能力を鎧として身に纏うことで戦います。
「ウルトラマンコスモス」の時ほど前面に押し出されてはいませんが、「人類と怪獣・宇宙人の共存」が物語の根幹ともいえるメインテーマとなっています。
ウルトラマンエックスに変身する科学者タイプの主人公「大空大地」も異種間の相互理解や共存を強く望んでおり、その他にも、防衛チームの原動力が「敵を倒すのではなく理解する」・基地内には宇宙人も勤務しており様々な科学力で支援してくれる・ウルトラマンの光線が怪獣を殺害するために使用されるものではないなど、メインテーマを示唆するエピソードは多いです。
※しかし、全ての事件で同じように対処するわけではなく、人間に危害を加えた場合は殺処分するなど、現実に近い展開も含まれています。
怪獣だろうと宇宙人だろうと、我々人間と同じ生物。
見た目が異なるとどうしてもそれだけで警戒してしまいがちですが、まずは相手を知り受け入れることの大切さを教えてくれる作品です。
ウルトラマンR/B

URL:https://m-78.jp/videoworks/ultraman-rb/
2018年7月~12月に放送された新世代ヒーローズ6作目にして平成最後のウルトラマン。
主人公は湊カツミ/ウルトラマンロッソ(画像右)と湊イサミ/ウルトラマンブル(画像左)の兄弟。
ウルトラマンという未知の力を得た兄弟の苦悩や、事情を知らなくとも理解しようとする父や妹など「家族愛」をテーマとした作品であります。
メインテーマは家族になりますが、もう一つのテーマとして「ウルトラマンとはどうあるべきか」というこれまでのウルトラシリーズとは全く趣が異なる展開も用意されています。
「主人公たちをウルトラマンとは認めず、ことあるごとに難癖をつけては自身が真のウルトラマンだと主張する敵」という異色の存在を相手にして、兄弟が少しずつ力を得て成長する姿をみられるのも魅力の一つです。
新世代ヒーローズ共通の特徴として、これまでのウルトラ戦士の力を宿したアイテムを使用したり過去作のキャラクターが準レギュラーorゲスト出演するという点がありましたが、R/Bの場合はアイテムを使うことはあれど主人公以外のヒーローは一切登場しないのも特徴です。
そのため過去作をあまり視聴していないという方も予備知識はほとんど必要なく楽しめる作品ではないかと思われます。
自身の存在意義や宿命に抗い、戦い続けた戦士
ウルトラマンジード

URL:https://www.kids-station.com/programs/KS11001539
この見た目や目付き…、一度見てヒーローと認識できる方はいますか?
「ウルトラマンジード」は2017年7月~12月に放送された作品です。
かつて光の国を離反し悪に堕ちた戦士:ウルトラマンベリアルの息子という驚愕の出自を持つ若き戦士・ウルトラマンジード(しかも本人は自身の出生を知らなかった)の活躍を描いた作品となっています。
ダークヒーロー的な要素を含んでおり、自身の宿命に苦悩しながらも、仲間に支えられながら怪獣や宇宙人たちと戦い、そして最後は父との決着をつけるという求道者的側面をもったキャラクターです。
主題歌にあった「決められた自分のSTORY 抗うたび築くHISTORY」は、自身の将来は自分自身で変えられるという意味も含んでおり、そういった面でも強いメッセージ性を感じられます。
これから先、自分自身のことで悩んでいるという方はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?
かつて地球を護った偉大なるウルトラマンの意思を継いだ戦士
ここで紹介する二作品は世界観は違えどたった一つだけ共通することがあります。
それは、とある一人のウルトラマンとの関係性があるということです。
歴戦の勇士の意思を継いだ二人のウルトラマンを紹介します。
ウルトラマンギンガ

URL:https://m-78.jp/videoworks/ultraman-ginga-s/
「ウルトラマンギンガ」は2013年7月~12月まで放送された、新世代ヒーローズ記念すべき1作目して「ウルトラマンメビウス」以来7年振りの新作ウルトラ作品です。
※画像右がギンガ、左は後に登場するウルトラマンビクトリー
主人公は高校生、ソフビ人形のようなアイテムで変身する、ウルトラマン以外の怪獣にも変身できる、主人公以外の人物も怪獣やウルトラマンに変身するという従来のシリーズよりぶっとんだ設定が多く、歴代作品の中でも異色を放っています。
久々のTVシリーズということもあってかストーリーや特撮に違和感があり、試行錯誤が感じられる作品となっている上に、変身アイテムの玩具色の強さから「商業的」という批判の声も多くありました。
しかしファンからは数年ぶりのシリーズ復活を歓迎され、イベント性の重視や玩具展開も功を制し、放送終了後も毎年継続して新作が放送されるという、かつての円谷プロの勢いが復活した様子もあり結果として「新世代ヒーローズ」という括りを確立するに至った立役者的作品であります。
そしてそんな新人ウルトラマンであるギンガを陰ながら支えていたのは、かつて地球を護り今や光の国の伝説的戦士の一人に数えられるウルトラマンタロウです。
ギンガ世界の黒幕の力で人形に変えられ自身の力を発揮できなくなったタロウは自身の知識を活かしてギンガを導きます。
元々「タロウ」の作風が明るかったことも影響しているのか、「ギンガ」自体もギャグ要素が強く(ややシュールな部分もありますが)、「新生代ヒーローズ」という作品群を知らないという方からしてみれば基礎を学ぶという意味でも見やすい作品ではないかと思います。
ウルトラマンタイガ

URL:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/42671.html
2019年7月~12月に放送された令和最初のウルトラマンです。※メインタイトルにある平成ウルトラマンからは外れますが、新世代ヒーローズに数えられているためここで紹介します。
地球人である主人公が、ウルトラマンタロウの息子:ウルトラマンタイガ(画像中央)、そして仲間のタイタス(左)、フーマ(右)の三人に変身するというシリーズ初の試みが取り入れられました。
それぞれ特徴が異なるウルトラ戦士がチームを組み怪獣や宇宙人の脅威に立ち向かう展開に加え、闇に堕ちたタロウの親友:ウルトラマントレギアとの因縁も物語の主軸としています。
単なる悪の宇宙人と戦う勧善懲悪なストーリではなく、見知らぬ土地である地球で暮らす宇宙人たちの葛藤を描いた話も多く含まれています。
これは放送当時社会問題となった移民・難民問題やそれに端を発した事件への風刺ととれます。
明るさと暗さを両立させた深いエピソードが多く、ウルトラマンファンのみならず見応えのあるストーリーが好きだという方にはぜひ見てほしい作品です。
とにかく熱い展開の連続!ヒーローの王道!!
最後に紹介するのは…
どれだけコメディ色が強くてもどれだけシリアス要素が強くてもウルトラマンはやはり僕らのヒーロー!
主人公を始めとした各キャラクターの個性が強く見応えが十分にあり、なおかつ飽きさせない展開の連続!そんな熱い熱いヒーローを二作紹介します!!
ウルトラマンオーブ

URL:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34718.html
2016年7月~12月に放送されたウルトラシリーズ50周年記念作品。
「合体」をテーマとしており、昭和+平成という二人のウルトラマンの力を組み合わせて戦うという斬新なコンセプトのウルトラマンです。
主人公「クレナイ・ガイ」は世界各地を旅する風来坊。
明らかな敵意の無い相手には必要以上に攻撃を加えることはないという慈悲深さ+侵略の意思をもつ相手には容赦をしないというスタンスから理想のヒーロー像をイメージしたキャラクターです。
また、その場を引っ掻き回すピエロ的立ち位置であり、後のシリーズにも出演するほど根強い人気を誇るクレナイ・ガイのライバル「ジャグラス・ジャグラー」。
光と闇、バランスの良い両者が織りなす展開がまるでヒーロー作品の基礎を詰め込んだかのような世界観を作り出しています。
その他キャスト面で新人俳優を中心に添える傾向が強かった最近のヒーロー作品と異なり、ドラマ経験豊富な俳優を数多く起用しているため、味のある演技が作品を盛り上げてくれます。
※新人俳優の演技が下手と言っているわけではありません💦
コミカルな演出が主体ですが、その一方でシリアスな展開も随所に組み込まれており、幅広い年齢層の視聴者が楽しめる作品となっています。
ウルトラマンZ

URL:https://www.videopass.jp/videos/167371
2020年6月~放送を開始し、来週いよいよ最終回を迎える最新作ウルトラマン。
「明るく楽しいウルトラマン」をメインテーマとしており、勧善懲悪の明確化や地球の言葉遣いに慣れないゼットのギャグ要素など、シンプルかつ王道の面白さを追求しています。
「難しいことを考えずに視聴できる」という点が好評を博し、毎週土曜日の放送終了後のTwitterのトレンドはゼット関連のワードが上位を独占するほどです。
しかし中盤では戦いを通して「命との向き合い方」について踏み込んだ描写も多くなり、最終章では「ウルトラマンに頼らない力を求める」あまり、「人類が使うには早すぎる超兵器を作ってしまい、それを敵に利用される」というこれまでのウルトラシリーズにおいて度々みられた展開も盛り込まれるようになり、ストーリーが進むにつれてより熱い展開になっていきました。
クライマックスである来週の展開は全く予想できませんが、今から視聴しても遅くはありません。
怒涛の展開が視聴者を飽きさせないウルトラマンZは、個人的には近年でトップクラスの名作だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
三回に渡って紹介してきました昭和~平成(一部令和を含む)の歴代ウルトラ作品。
完全なる主観で紹介しましたが、正直いうと全作品みてほしいです笑
タイトルには「おすすめ」と付けましたが、実際に各作品をチェックして真におすすめできるお気に入りの作品を決めるのは皆さん自身です。
作品それぞれで違うメッセージを受け取り、人生の糧にしたりしてみるのもいいかもしれません。
次は「仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」もまとめてみたいと思います。
それではまた👋
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