健全にSNSを使い、楽しんでる人ってどれくらいいるんですかね?

おそらく、ほとんどの人のスマホのホーム画面には有名どころのSNSアプリが大体入っていると思います。

面白いですからね。画面越しにいろんな情報を仕入れられますし、共通の趣味を持った友達が画面越しでどんどん増えていきますし。

ただ熱中し過ぎると、常にSNSをチェックもとい誰かと繋がらないと落ち着かないって人も出てきます。

LINEの返信は何秒以内に!って決めてる奴とか、人と話してるのにチラチラとスマホ見る奴とか…。

この時点でもう依存症レベルだと思うんですけど、その他にも本来の楽しみ方を見失ってしまって登録されてる友達や貰ったいいねの数でマウントとっちゃう輩も現れるわけです。「俺こんだけフォロワーいるんだぜ!」とかね。

個人的な考えなんですが、そういう人って人脈を大切にするというより人脈を増やし続ける自分を大切にしているような気がするんですよね。

で、たまたま遊びに誘われなかっただけで情緒不安定になったりとか…。

もしかしたらそういったデリケートな部分を悪しき存在に狙われるかもしれません…。

今回はそんな、横の繋がりに対して尋常じゃないこだわりを持つ人を襲った怪人を紹介します。

これまではウルトラ怪獣ばかりの紹介でしたが、本日は初!仮面ライダー怪人の登場です!

2012年放送、仮面ライダーウィザード 第20話 『近づく真相』 第21話 『ドラゴンたちの乱舞』より「ベルゼバブ」です。

 

 

ベルゼバブって?どんな怪人?

まず、「仮面ライダーウィザード」という作品に登場する怪人たちは総称して「ファントム」と呼ばれています。

元々はただの人間だったのですが、深く絶望した人の心から生み出され,その人の心身全てを奪って現実世界に出没する魔物です。

さらに自分たちの仲間となる新たなファントムを生み出すために、あの手この手で狙った人間を絶望させようとします。

その人の心の支えになっている物を目の前で破壊したり、家族の命を奪おうとしたり……目的が目的なのでかなりえげつないことも平気で行います類

ベルゼバブはそんなファントムという怪人軍団の一人です。

引用:石ノ森章太郎/東映/tv asahi

伝承のベルゼブブ同様、狡猾で残忍な性格をしており、対象を絶望させるために行った手段も実に卑劣なものでした。その手段とは「孤独を味わわせる」というものです。

「友達や仲間と一緒にいないと心配」で常に誰かとのやりとりを欠かさない一人の主婦を狙い、自身の能力で女子会仲間、スポーツクラブの仲間、さらには愛する夫を操っていじめ、追い詰めたところで「お前なんざ周囲から疎まれるだけの存在だ」と吐き捨てる非常にいやらしい方法で絶望させようとしました。

引用:石ノ森章太郎/東映/tv asahi

劇中のシーンでは、操られた全員が「消えろ…消えろ…」と連呼するシーンがあり、ものすごく心に何かが刺さります。

狙われた女性がどれだけ人間関係にこだわるかというと、電話しながら家事は当たり前、ベルゼバブと仮面ライダーウィザードの戦闘に巻き込まれているというのにたまたま届いたメールに気を取られてしまうといった具合にです。

おそらくインスタやTwitterのフォロワー数でマウントとるタイプです笑 ←超偏見

 

 

ウィザード放送当時のSNS事情

仮面ライダーウィザードは平成仮面ライダー14作目として2012年に放送された作品です。

実はこの年の前後って、SNSの利用者数が増加すると見込まれた年だったんです。

少し前の年の2010年代、スマートフォン時代の幕開けとともにSNS開発も進んでいきました。

総務省発表によると、SNSの普及率は2012年が41.4%、2013年が53.0%、2014年が62.3%と徐々に上昇してきています。

見込み通り、SNSの利用者数は増加の一途を辿っていました。

さらに2012年末に電通が15歳を対象としたSNSアンケートでは、Twitter・Facebook・mixi・LINEのほとんどを利用している結果となりました。

確か僕もこの年にスマホデビューした記憶があります。

全てではないですがTwitterやLINEなどの主要アプリはすぐにインストールしてました

これらのアプリを使用することが一種のステータスのようなものになっていたんですよね。

ただ、アプリ普及の裏で問題もありました。いわゆる「スマホ依存症」ですよね。

同年7月に発表されたコラムでこのようなものがありました。

 

「スマートフォンを使ってはいけない場面でも、つい手を伸ばしてしまう「スマホ依存症」が増加しているようだ。

(中略)

この種のことは以前から度々報じられてきたが、最近フェイスブックやツィッターなどソーシャル・メディアの利用が一般化し、特にスマートフォンでこれらを使う人が急増してきたことから、改めて問題視されたのだろう。」

出典:現代ビジネス 2012/7/13 日米で広がるスマホ依存症 病理とその対策はまちまち

 

一部抜粋の文ではありますが、いかにスマホやアプリが中毒性があり更に依存症にまで悪化してしまうということを言い表しています。

ウィザード放送当時はスマホ普及という希望と同時に、のめり込んでしまった場合の絶望も危惧されていたんですね。

 

 

まとめと考察:ベルゼバブ回はSNSにハマる人を皮肉っていた??

上述で紹介したアンケート内では、なぜ対象を15歳限定としたのかは明記されていませんでした。僕なりに考えてみると、

2012年当時15歳だった方たちはSNSとともに人生を歩んでいると気が付きました!

まず小学校に入学し友人を作ることで横のつながりを本格的に学んだ2004年あたり。この時期にFacebookやmixiがサービスを開始しました。翌年の2005年、YouTubeやDailymotionが配信開始。更に2006年にはニコニコ動画やTwitterがサービスを開始しました。

彼らは実生活でもネットでも誰かと繋がる手段を幼いころから知っていたのです。だからこそアンケートではおそらくSNSに最も詳しい15歳の彼らを選んだのだと勝手に考えました。

SNSという新世界を楽しんだであろう彼らですが、同時に「スマホ依存症」や「SNS疲れ」のリスクも抱えていたはずです。

本当にいたのかは不明ですがスマホをビニール袋にいれて入浴、家族と食卓を囲んだ際も常にチェックし食事に集中できないetc.

もしかしたら彼らの中にも、そこまでしてSNSをチェックしていたいという人はほとんどいないんじゃないでしょうか?

僕はこれらの依存といわれるものの原因は、「繋がりを大事にしたい」という思いが焦りに変わったものだと考えます。

ウィザード劇中でも、ベルゼバブに襲われた女性は繋がりを断たれることを異常に恐れ携帯電話を手放しません。

誰しも孤独というものは嫌なものです。昨日は仲良かった相手に今日になったら嫌われているかもしれない。

悲しいかな今の時代って人間関係を重視するあまり、それが少しでも崩れると絶望してしまうような非常にデリケートな世の中です。

友達の数が全て!人脈が全て!みたいな…。

冒頭でも書いた友達の数でマウントをとってしまう行動も、そうして人間関係が充実してほしいという願いの裏返しなのではないでしょうか?

でもそこに拘っててもSNS上の繋がりはリア友とはまた違いますからあまり気にしすぎると疲れちゃいます。

ウィザードに登場した女性はリア友が多いタイプの人でしたが、全員が平等に繋がりが深いかは不明です。

ベルゼバブは間違いなく悪ですが今回紹介したお話では、「人間関係に拘り過ぎる人はほんの些細なことで絶望する」という皮肉も込められていたのではないでしょうか?

あなたのSNS、フォロワーとは本当に繋がっていますか??