【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう①

【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう① 仮面ライダー555(ファイズ)
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12月18日より公開された『劇場版仮面ライダーゼロワン・仮面ライダーセイバー』

 

公開から早くも三日で大ヒットとなり、SNSでの評判も好調です。

【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう①

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毎年様々な斬新なアイディアやデザインで話題を呼ぶ仮面ライダーシリーズ。

 

「改造人間にされた主人公が世界の平和の為に戦う」というのが基本コンセプトでしたが、近年はそういった設定は無くなり、それぞれが唯一無二の設定を持っています。

 

これは時代のニーズに対応した変化が必要なためであって、シリーズものとして継続させるために常に視聴者の注目を集めることが必要だったからです。

 

そしてそんな個性が強くなり始めたのは「平成仮面ライダーシリーズ」からです。

 

常に新たな風を取り入れ、令和が来るまでの約20年間特撮業界を支え続けてきた「平成仮面ライダー」。

 

今回はそんなシリーズの中から初期5作品の長所と短所を比べながらご紹介していこうと思います。

 

長所と短所は紙一重。

マイナスな面が見方によってはプラスとなることもある。

両方を読み比べながら「面白そう」と思うものを見つけてみて下さい!!

 

 

 

 

仮面ライダークウガ

【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう①

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『西暦2000年、長野県九郎ヶ岳くろうがたけ遺跡の封印が解かれ、邪悪な古代の戦闘民族「グロンギ」が現代に復活する。同遺跡から発掘されたベルトを装着した主人公「五代雄介」は、人々の笑顔を守るために戦士「クウガ」として戦うことを決意する。』

 

 

2000年1月~2001年1月に放送された記念すべき平成仮面ライダー第一作目。

 

オダギリジョー主演で「これまでにないヒーロー物を創る」「子供向けであっても子供騙しはしない」というコンセプトのもと、仮面ライダーVS怪人を描く半面、怪人が出現した世の中に生きる現代人の模様を描いた社会派ドキュメンタリーな要素も含んでいます。

 

そんなクウガの長所・短所を紹介しましょう。

 

 

長所

ヒーローはただ一人

複数人ライダーが当たり前となった昨今の仮面ライダー。

クウガの場合は後のシリーズとは違い、ライダーは五代雄介のみです。

そのおかげで、毎週違うライダーが登場することによるキャラクターの渋滞やライダー同士の争いがなく、「ヒーローはヒーロー、怪人は怪人」としてちゃんと分別されています。

過去シリーズとの繋がりもないため、クウガ一本見るだけでも十分に楽しめます。

 

警察と仮面ライダーの共闘

作中に登場する敵「グロンギ」は、毎回様々な集団で人々を襲います。

そんな中、劇中ではクウガのみならず警察もグロンギの起こす事件に積極的に挑みます。

「現代日本に怪人が出現した場合、既存の警察組織でどう対応できるのか」といった点を描き、

初期の頃は、警察からクウガもグロンギも同一視されて敵対しそうになる展開もありましたが、中盤以降はクウガとの協力関係となり、

「グロンギ出現→捜査開始→出動要請を受けてクウガが駆けつける→グロンギとクウガの戦闘→グロンギ逃走orクウガが敗北→警察や科学班がグロンギ事件の再捜査→グロンギ再出現→クウガが駆けつける→クウガの新しい能力や警察の協力を受けてグロンギを倒す」

といった流れが完成しました。

捜査の段階には謎解き要素も含んでおり、視聴者も一緒に楽しめる演出も豊富です。

 

徹底した人間ドラマ

クウガ最大の魅力は、クウガを支える周囲のキャラクターたちの人間模様にもあります。

クウガへとしての力を得た五代雄介を心配する友人や妹、怪人への恐怖が蔓延する社会で「こんな時代に子どもを産んでもいいのか」と葛藤する女性、将来に希望はないという小学生、そんな生徒をみて昔の教育とのギャップに悩む教師など、現実世界でも通用するような悩みを抱える人物が多く登場します。

そんな人々と五代雄介の「人×人」としての関わりも細かく描かれており、人間ドラマとしての見どころも満載です。

 

 

短所

グロい、とにかくグロい

「これまでにない仮面ライダー」を目指し徹底したリアル指向を目指したクウガは、敵であるグロンギ怪人たちの殺人シーンのリアルな描写も特徴の一つです。

「血飛沫が飛ぶほど殴る、高所から突き落とす、トラックで轢く、首を撥ねる」など…。

これらのシーンを日曜朝8時に流していたのだから時代を感じます。

当時はPTAで物議を醸したほど。

リアル指向すぎてこういったシーンも多いため、グロいのが苦手な人や小さなお子様にはおすすめできないのが難点です。

 

ストーリーに付いていけなくなる

劇中のグロンギたちは彼ら独自の言語「グロンギ語」を用いてコミュニケーションをとります。

ある一定の法則に基づいて製作されたグロンギ語で喋る怪人たちは、序盤から物語の根幹に関わるようなことを平気で喋っているためネタバレになりかねない事態にありました。

熱心なファンでグロンギ語の法則性を読み取り解読に挑む人も多かったですが、大半の視聴者は作中の会話だけでは理解できないと感じる部分も多く、クウガというストーリーに付いていけなくなるという場合も多かったです。

 

戦闘シーンが一瞬で終わる、ヒーローが一切出ないまま物語が終わる

クウガは物語を盛り上げるために人間ドラマを強くし過ぎる点や、怪人やクウガの設定から一発勝負で戦闘を終わらせるという展開も多くありました。

放送枠の30分全てで一人の人物にスポットを当てることで、グロンギもクウガも全く出ないまま終わる回もありましたし、戦闘シーンを数秒で終わらせてしまう回もありました。

大人が観るには十分ですが、子どもにとっては退屈な展開があるのでここは好き嫌いが分かれますね。

 

 

『仮面ライダークウガ』の長所・短所でした。

当時から賛否両論ありましたが、平成ライダーの記念すべき一作目ともあって、ファンからはいわゆる「原点にして頂点」「シリーズ中興の祖」という位置づけにされることのある作品です。

「ヒーローは好きだけど、リアリティが欲しい」という方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

仮面ライダーアギト

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『沖縄県の与那国島海岸に人知を超えた謎の遺物・オーパーツが流れ着いた。同時に各地で人間に不可能な殺害方法を用いた猟奇的連続殺人事件が発生する。警視庁はこの事件の犯人を「アンノウン」と名付け捜査本部を設置。これはアンノウン事件を追う若き刑事、瀕死の重傷を克服した後に変容していく自らの肉体に恐怖を抱く大学生、そして記憶喪失でありながらも本能の赴くままにアンノウンを倒していく青年の、ひとつの巨大な流れへと昇華していくまでを追った物語である。』

 

 

2001年1月~2002年1月放送作品。

 

アギト・G3ジースリー・ギルス、そして物語終盤から登場するアナザーアギトという、複数の仮面ライダーが登場しドラマを展開するという「平成ライダー」の潮流の先駆け的作品です。

 

個々の物語がやがて一つの事件に繋がるという謎解き要素が含まれており、深いエピソードが魅力です。

 

 

長所

ライダー一人一人にスポットが当たる

複数人ライダーが登場すると、どうしても一部のキャラクターにパワーバランスが偏ってしまい、自分の推しが不遇な扱いを受けるという事態もよくあります。

アギトの場合はそのような描写はほとんどなく、それぞれにスポットを当てたストーリーが存在します。

三人が変身できなくなり一人が戦う、複数登場した怪人を分担して対応するなど、複数人ライダーならではのシーンが多いのも見所です。

 

演出がとにかくかっこいい

これは作品を実際に見ていただいた方がいいんですが、戦闘シーンがかっこいいんです。

アギトの格闘技主体の戦いや必殺技時の構え、G3の近代兵器を用いた戦闘、ギルスの野性味あふれる動き、アナザーアギトの無駄な動きの一切ない戦い方……。

これにBGMや挿入歌が加わることで、視聴者側の心も熱くさせるのが「仮面ライダーアギト」の醍醐味といってもいいでしょう。

 

 

短所

ストーリーが壮大すぎる

本作は仮面ライダーvs人間を超越した生命体との戦いを描いていますが、大筋では「人間vs神」という設定が存在します。

そもそもアギト世界は、何万年も昔の「神や天使、そして地上生物の争い」というあまりにも壮大な戦いから始まっており、劇中ではその描写は間接的にしか表現されておらず、作品放送終了後になって世界観が分かったという視聴者も多かったです。

これを短所ととるか長所ととるかは人それぞれですが、こういう設定がありますということを理解していただくために短所としました。

 

シリーズ全体を通すと影が薄い

ファンの間では評価の高い作品ではありますが、平成ライダー全体を通してみると前作『クウガ』によく似た作風であること(舞台設定はクウガの活躍から四年後の世界です)、次回作『龍騎』のインパクトが強すぎることや次々回作『ファイズ』が人気がずば抜けていることから、シリーズでも影が薄くなってしまっていることが残念です。

 

 

『仮面ライダーアギト』は個人的には一番好きな平成ライダーです。

平成ライダーの礎的な作品としてチェックしてみるのも良いと思います。

 

 

 

仮面ライダー龍騎

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『人間が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追う見習い記者の城戸真司は、失踪者の部屋を取材中に奇妙なカードデッキを発見。その力で仮面の戦士に変身した真司は鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦っている光景を目撃する。現実世界への帰還を果たした真司は、連続失踪事件はミラーワールドに住むミラーモンスターによる捕食であること、仮面の戦士はミラーモンスターの力を行使できる超人・仮面ライダーであることを知らされた。真司はミラーモンスターと契約したことで仮面ライダー龍騎となり、ミラーモンスターから人々を守るために戦っていく。仮面ライダーは全部で13人いるが、それぞれの目的のために最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあった。真司はミラーモンスターと戦っていくが、同時にライダーバトルは混迷を極めていく。』

 

 

2002年2月から2003年1月放送作品。

 

多数の仮面ライダーが登場し戦い合うのが特徴。いわば「仮面ライダー版バトルロワイヤル」です。

 

鏡の世界「ミラーワールド」を行き来できる仮面ライダーがそれぞれの望みを叶えるために最後の一人になるまで戦います。

 

「カードを使って戦う仮面ライダー」の先駆けでもあります。これは当時、遊戯王などのカードゲームが流行っていた世相を反映したものです。

 

 

長所

仮面ライダーの個性を広げた

放送当時、13人という史上最多人数の仮面ライダーが登場した本作。

それだけの人数のキャラクターが登場するため、個性も千差万別です。

純粋な正義感に燃える主人公、意識不明の恋人を取り戻すために戦う男、不治の病を治そうとする悪徳弁護士、ゲーム感覚で他のライダーの命を狙う大学生、退屈凌ぎに仮面ライダーとなった連続殺人犯、その連続殺人犯に殺された姉の仇に燃える妹etc.

一筋縄ではいかないアクの強いメンバーが揃っており、「どんな人間でも変身できる」という意味で仮面ライダーの可能性や個性を広げました。

 

完成度の高さに驚かされる

それぞれ個性の強いライダーが登場するため、正義も悪も入り混じっています。

「善の仮面ライダー」とは言い難いキャラクターが多く、「何が正しいのか?正義とは何なのか」「正義とは所詮、立場によって容易に変わる相対的な概念」という、正義の真の定義を問われるようなストーリーであるため、放送から17年経った現在でもそのストーリーの深さや完成度の高さは評価されています。

 

熱いライダーバトル

モンスターとの戦いもそうですが、ライダー同士のバトルも目が離せません。というかこっちがメインです。

様々な策を巡らせ勝利を掴もうとするライダー、バトルに敗れ退場するライダー、トラウマになりかねないような結末を迎えるライダーなど、多人数ライダーならではの怒涛の展開から目が離せません。

※「特殊能力を持った者同士のバトルロイヤル」という設定は、後の様々なドラマやアニメ作品に影響を与えたといわれています。

 

短所

仮面ライダーファンの意見は賛否両論

今では定番となっている「ライダーバトル」。

その元祖となった本作は放送当時は意見が分かれました。

「仮面ライダーは正義の味方」という法則を破り、ライダー同士で命を奪い合う、悪の仮面ライダーの本格的な登場などの展開に、昭和から仮面ライダーシリーズのファンであった方々から「仮面ライダーの伝統をぶち壊した問題作」と酷評されています。

※初代仮面ライダーの藤岡弘、氏も難色を示したほどです。

ライダーバトルの脱落者は悲劇的な最期を迎える者も多く、視聴者に後味の悪い印象を残したことが前々作『仮面ライダークウガ』とは違った意味でPTAで物議を醸したほどです。

 

 

「仮面ライダー」の定義を更にぶち壊したことで未だに様々な意見が飛び交うと言われている『仮面ライダー龍騎』。

確かに好き嫌いがはっきり分かれる作品だとは思いますが、実際にそれを決めるのはあなたです。

周りの意見に流されず、自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか??

 

 

 

仮面ライダー555ファイズ

【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう①

https://www.amazon.co.jp/仮面ライダー555/dp/B012DZ2UJI

『一人旅をしていた青年・乾巧いぬいたくみは旅先で知り合った美容師を目指す少女・園田真理とともに、オルフェノクと呼ばれる異形の怪人に襲われる。真理は所持していたベルトを着装して戦おうとするも、ベルトに拒絶され失敗してしまう。そこで今度は巧にベルトを着装させると、彼は仮面ライダーファイズに変身することに成功、オルフェノクを撃退した。

一方、東京で暮らしていた青年・木場勇治は、2年前に巻き込まれた交通事故によって両親を失い、自らもその後の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。しかし、木場は病院で謎の蘇生を遂げる。
だが、昏睡していた2年間に彼を取り巻く状況は一変していた。両親の財産は親戚に奪われ、唯一の拠り所であった恋人すら従兄弟に奪われてしまっており、怒りと絶望から木場はホースオルフェノクとして覚醒し、従兄弟と恋人を殺害してしまう。

巧と木場。二人の男はやがて様々な人物たちとの出会いを通じて、ライダーベルト、ひいては人類の未来を巡り、様々な立場の人間・オルフェノク達の信念と思惑が激突する戦いへと踏み込んでいく。』

 

 

2003年1月から2004年1月に放送された作品。

 

メインテーマは「異種族(他者)との共存」、「夢」

 

前作『仮面ライダー龍騎』とはまた違った視点で「ライダー=正義の味方とは限らない」という構図を意識し、「正義とは何か?そもそも人間は守るに値する存在なのか?」「何のために戦うのか?そしてその罪とどう向き合うのか?」という勧善懲悪で片付けられないテーマを掲げています。

 

同時に、「他者との相互理解の難しさ」「復讐と暴力の連鎖」「信念を貫くことへのエゴイズム」「同じ夢を持っているのに立場の違いで起こる争い」といった現実世界でも通用するような極めて重たいテーマも盛り込んでいます。

 

 

長所

濃厚な人間ドラマ

『仮面ライダー555』は人間ドラマを主軸に置いており、作中に登場する人物たちは「人間的に問題」でありながらも同時にそれが魅力となり憎めない存在となっています。

 

・主人公らしからぬ無頼漢でありながら純粋なカッコよさを秘めた乾巧いぬいたくみ

・とてもヒーローとは言えないような卑劣漢ながらも、かといって悪人とも評し難いキャラが人気の草加雅人 ※以前個別記事でも取り上げました。

【9/13はカイザの日】仮面ライダーカイザ 草加雅人という存在の大きさ
一時期重度の中二病を患っていた僕は、自分がカッコいいと思ったアニメやドラマのキャラクターの性格を真似しようとしたことが何度もありました。知らない人からしてみれば痛い人この上ないです💦 僕の場合は主人公よりサブキ...

・影の主人公として大きな存在感を示してくれた木場勇治

 

また、『555』最大の特徴として、これまでは「ヒーローが殺人者に見えてしまう」という理由から敬遠されてきた「怪人側の人間ドラマ」も描いています。

 

怪人「オルフェノク」に変わってしまった者たちの苦悩や、正しい心を持った怪人の存在など、まさに「異種族(他者)との共存」をメインテーマとした作品ならではの演出です。

 

短所

暗い、シリアス

従来の仮面ライダーシリーズの中でも、特に登場人物の間で繰り広げられるドラマ性へ重点を置いているため、裏切りや欺瞞、気持ちのすれ違いによる誤解、愛憎から発展する殺し合いなど、不信に不信を重ねることで非常にドロドロとした人間模様が描かれます。

 

リアルないじめや嫌がらせのシーンも多く、日曜朝の特撮ドラマでありながら昼ドラ並みの重々しいストーリーが展開され、当時は「朝から気分が悪い」「子供に安心して観せられる内容を放送してくれ」などのクレームも多かったです。

※仮面ライダーシリーズで初めて「この番組はフィクションです」というテロップが流れました。

 

 

リアルタイムで見ていたころ僕は小学校低学年でしたが、正直アクションシーン以外は全く頭に入っていませんでした。

しかし、改めて見返してみると明らかに子供を眼中に置いていないストーリー展開と完成度の高さに驚かされました。

大人でも十分に楽しめる作品であるため、「単純明快なストーリーよりクセのあるものがいい」「深く考えさせられるものが観たい」という方にはオススメです。

 

 

 

仮面ライダーブレイド

【平成仮面ライダー一期】長所・短所を比べてお気に入り作品を見つけよう①

URL:https://www.tv-asahi.co.jp/zi-o/

『現代の世に蘇った不死生物・アンデッドとの戦いを描いた物語。』

 

 

2004年1月~2005年1月放送の作品。

 

「人を襲う悪の怪人を正義の仮面ライダーが倒す」という基本的な設定を取り入れながらも前作「555」同様に怪人側の視点も取り入れられており、「異形の存在でありながら人間の心を持ってしまった怪人の苦悩」が描かれています。

 

劇中に登場する怪人「アンデッド」は不死身の生物であり、仮面ライダーたちはトランプをモチーフとしたアイテム「ラウズカード」に封印することで対処します。

 

そして封印されたアンデッドたちはその能力をカード上で引き出され、仮面ライダーたちの戦力となるのです。

 

「職業としての仮面ライダー」がコンセプトにあり、組織に所属した主人公たちがなんのために戦っているのかという「ヒーローとしての意義」に対しても明確な答えを出しているのも特徴です。

 

 

短所

ネタだけのライダー、前半のグダグダ感

個人的には「剣」はマイナスから始まってしまった仮面ライダーと感じる部分があります。

 

皆さん『オンドゥル語』って聞いたことありますか?

インターネットスラングの一つとして有名で登場人物たちの滑舌の悪さから生まれた架空の言語。

これはお芝居未経験の役者たちが演技に力を入れすぎてしまったことによって、結果的にセリフが聞き取りづらい悲劇(喜劇?)から生まれてしまい、ネット上で話題となったものです。

 

主人公が「本当に裏切ったんですか!」と叫ぶシーンのはずが、「オンドゥルルラギッタンディスカー!」と聞こえたことに由来します。

 

同作品に詳しくない人でも『剣→オンドゥル語』のイメージだけは定着しており、ファンの中でも良くも悪くも滑舌面だけネタとして扱われる場合が多いです。

※好意的にみているファンもいれば不快に思うファンももちろんいます。

 

また、この「オンドゥル語」を定着させた要因の一つとして、前半のストーリー展開があります。

 

これまでの平成仮面ライダーの作風同様、陰鬱で暗い展開であるものの、序盤のころは複雑な人間ドラマを志向する割には描写不足であり、ストーリーの進行も行き当たりばったりで作品の全体像が掴めませんでした。

これは当時のメインライターがヒーロー作品の脚本を書くことに不慣れ・未経験だったことも影響しています。

 

主要キャラクターのルックスが「長めの茶髪」と似たような雰囲気を醸し出していたことも視聴者にさらに負担を与えたこともあります。

 

同時期に放送していた他の特撮・アニメ作品が好評でそちらに注目が集まり「剣」の印象が薄くなってしまい、結果的に滑舌の悪さだけが注目されネタ作品として扱われるようになってしまいました。

 

長所

熱い展開、感動の最終回、平成ライダーでも上位の人気作へ

スタートダッシュは低評価な本作でありましたが、ストーリー中盤からメインライターが変更したことによって「関係がチグハグであったライダー達が和解し手を取り合っていく物語」として再構成されたことでストーリーが分かりやすくなり、作品全体の持ち直しに繋がりました。

 

放送が進むごとに役者たちの演技力(あとセリフの明瞭度)も向上していき、ストーリー内でのライダーたちの人間的な成長とリンクしているという奇跡を視聴者に感じさせ、序盤で低評価を出していた層の考えを一変させることとなりました。

 

そして、これまで全ての話を見続けてきたからこそ分かる感動の最終回など「序盤を耐えて最後まで完走すれば平成ライダーの最高傑作と分かる」と称賛するファンも多いです。

 

 

序盤が序盤だっただけにネタにされやすい傾向がありますが、作品自体は「一年かけて作られる一つの物語」です。

特撮作品の主要キャラクターを演じる人物はほとんどの場合が役者としては初心者であり、特撮作品を通じて演技を学んでいきます。

その影響か序盤と終盤で演技のレベルが各段に上がることため、役者の成長を見守ることも楽しみの一つとなっていきます。

『仮面ライダー剣』の場合、現実世界での評判に耐えながら成長する役者と劇中での過酷な運命に耐える主人公のオーバーラップによって生まれた良作と言えます。

まさに「成長」をその目で確かめる価値のある作品です。

 

 

 

まとめ

平成仮面ライダーシリーズ一期から前半戦にあたる5作品をご紹介しました。

 

昭和→平成と、新時代の幕開けを支えた5大ライダーたち。

 

これまでになかったヒーローを見事に描き、新たなファン層を増やすことに成功したのです。

 

そして時代はさらに変化します。

 

クウガ~剣で取られていた陰鬱・シリアス・残酷さをメインとしたストーリー展開は一旦終わりを告げ、次作からは子供やファミリー向けをメインとした明るい作風へと変わります。

 

それはまた次の機会にご紹介しましょう。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

それではまた👋

 

 






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