人は大なり小なり何かしらの目標を持っているはずです。

 

その目標を達成するためにはそれまでの積み重ねが大事です。

 

「知識をつける」という目標があれば「一日、〇ページ本を読む」とか。

「〇〇kg痩せる」という目標があれば「一週間で〇〇km走る」とか。

「旅行に行きたい」から「○○円貯金しよう」というのもあるかもしれませんね。

 

積み重ねが苦しくても最高の結果が待っていると考えると、俄然やる気が湧いてきますよね。

 

『大変だと思うことを繰り返すことで、より魅力的な目標を達成できる』 そうイメージすることで日々の積み重ねは楽しくなります。

 

ただ、その積み重ねが辛く感じてくるとその辛さのせいで本来の目標を見失ってしまう場合があります。

 

「これをやらなきゃ…」「○○をしないとダメだ」「今日は○○をできなかった…どうしよう」

と、なった経験はありませんか?

 

これだと、「目標ではなく義務」です。

 

目標だったものが義務に変わってしまうと、やりたかったことをやりたくなくなってしまい、目標に対する魅力が半減してしまいます。

 

「やりたいこと」から「やらなくてはならないこと」に変わる。これではまるで呪縛です。

 

そしてどこかで「こんなはずじゃなかったのに」と気が付く瞬間が生まれます。

せっかく素晴らしい目標を立てたのに、これじゃもったいないですよね?

 

 

「素敵な目標」を「しんどい義務」にしないためにはどうすればいいのか??

 

今回紹介するのは、「正義の仮面ライダーとして悪を討つ」という目標を抱えていたはずが気が付けば「何が何でも悪は根絶やしにしなければならない」という義務へと変わってしまった人物を紹介します。

 

目標を義務にしない方法を一緒に考えましょう。

 

平成仮面ライダーシリーズ第5作目「仮面ライダーブレイド」第17話~第19話に登場『桐生豪きりゅうごう』を紹介します。

 

 

桐生豪とは?~「正義の味方」という目標が「正義を遂行する」義務に変わった男~

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© 2004年 東映 テレビ朝日

桐生豪(演:増沢望→現:増澤ノゾム)は、ブレイド劇中に登場した組織『BOARDボード』の元職員で、橘朔也たちばなさくや/仮面ライダーギャレンの上司にあたる人物です。主人公、剣崎一真/仮面ライダーブレイドは名前のみ知っているだけで面識はありませんでした。

 

 

当初は仮面ライダーギャレンの変身者『候補』でしたが、変身実験中に事故にあい、右腕をひどく損傷したことによって義手を使わざるを得なくなってしまいました。その後BOARDを離れます。

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© 2004年 東映 テレビ朝日

 

 

BOARDを離れたあとは行き場のない正義感と仮面ライダーになれなかった無念から暴走。

 

 

街で犯罪者を見つけては、改造した義手から高圧電流を流して〇害する私刑を繰り返すようになりました。

 

 

一部始終を見た橘から批判されても「どうせゴミのような連中だ。掃除をして何が悪い?」と言い放ち、自身の行いを改める様子はありません。いわゆる「正義の暴走」ってやつです。

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© 2004年 東映 テレビ朝日

 

 

やり方は間違っていますが正義への執着は本物であり、ちょうどこの時期ギャレンへの変身に対して迷いがあった橘自身、桐生の行いに批判はしながらも「やはりギャレンには…桐生さんのような人が相応しいかもしれない…。」と零しています。

 

 

かたや桐生の方はというと…

 

 

「あの事故で俺は右腕を失った…。だが、それだけならまだいい。俺の心には行き場の無い正義への憧れが残っちまった…。お前に分かるか!?…ギャレンである事を捨てた腰抜けのお前に…!この俺のどうしようもない気持ちが!!」
 
 
 
 
行き場のない正義への憧れを燻ぶらせていました。
 
 
 
 
やがて桐生は変身者の意識を乗っ取ってしまうベルト「レンゲルバックル」を手にし、念願の仮面ライダー『レンゲル』へと変身します。

 

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© 2004年 東映 テレビ朝日

 
 
 
 
「遂に俺は手に入れた…、最強の力を!!俺は最強の仮面ライダーだ!!」
 
 
 
桐生はその瞬間、自分以外の全てのライダーを倒そうと決意したのです。
 
 
 
その狂気の姿に橘は「あなたの…あなたの正義はどうなったんです!?」と問いかけますが
 
 
 
 
「そんなものどうでも良かったのさ…、レンゲルの力を手に入れて俺は初めて気が付いた。”正義”なんてな、ただの言い訳に過ぎない。俺はただ、力が振るいたかっただけなんだ!!」
 
 
 
 
目標そして憧れだったはずの仮面ライダーの力。それが今や「力を振るうために仮面ライダーにならなければいけない」という義務に変わった瞬間です。
 
 
 
もはやそれは、仮面ライダーになるという「夢」ではなく「呪い」です。
 
 
 
やがて迷いを振り切り仮面ライダーギャレンへと変身した橘との一騎打ちによって敗北。
 
 
 
泣き顔の橘に対して、桐生は呟きます。
 
 
 
 
「これで良かったんだ…。結局、お前には勝てなかったってことさ……、なりたかったよ、俺も…仮面ライダーに…ライダーに…。」
 
 
 
 
そう言い終えると桐生は息を引き取りました。
 
 
「自身の正義の為に仮面ライダーにならないといけない」という強迫観念のようなものに駆られながらも、本心では自身の行いの虚しさを感じており、誰かが暴走を止めてくれるのを望んでいたのかもしれません。
 
 
 
橘朔也は先輩の果たせなかった夢を継ぎ、再び仮面ライダーギャレンとして戦い続けることを誓うのでした。
橘朔也/仮面ライダーギャレン | ギャレン, 仮面ライダー, 仮面ライダーブレイド

© 2004年 東映 テレビ朝日

 

 

 

義務感の考えを変えるためには、目標を意識すること

さて今回紹介した桐生豪という人物

 

個性の強いキャラクターの多い仮面ライダーブレイド内では少し影の薄い立ち位置ではあります。

 

しかしながらたった3話という登場回数のうちになかなかの存在感を放ちました。

 

劇中での彼の過ちから、目標が義務にならないようにするための考え方を学びます。

 

 

 

目標と義務で、自分が最も調整できるものは目標の方です。

 

そもそも目標とは「自分の考えたことを実現させるために設けた手段」であります。

 

自分が理想とする将来像に最短で近づくための道のりであり、ある意味ではいくらでも替えが効きます。

 

そして義務とは「立場に応じて当然しなければならない務め」であります。

 

少し強制チックであり、縛られている感じはありますね。

 

 

 

桐生豪の立場で考えるならば…

目標…仮面ライダーにはなれなかったが、自分なりのやり方で正義を守る

義務…正義を貫く。悪は何としてでも滅ぼす。

…こんな感じでしょうか?

 

彼の場合は、コンプレックスもあったのでしょうが義務感の方が大きくなっています。

 

仮面ライダーになりたかったという本音を最後に漏らしているところからも本当は正義を大事にしたかったようであり、自分の正義感を他の方法で守ろうとした節があります。

 

冒頭で触れた、「これをやらなきゃ…」「○○をしないとダメだ」「今日は○○をできなかった…どうしよう」という負の感情に苛まれている可能性が考えられます。

 

 

 

大事なのはやはり目標と言う「自身が作ったゴールまでの道のり」であり、そこに焦点を置く必要があります。

 

義務感の考えから変えるためには、目標を意識することが大事です。

 

ポイントとしては…

①何のためにしている作業なのか?

②この作業(苦手・大変なこと)は、どんなことに活かされるのか?

という質問を意識することです。

 

上記を意識して、未来に目を向け気持ちを高めるべきです。

「ガッツポーズで社員の士気を高める上司」の写真[モデル:大川竜弥]

 

 

 

桐生さんの行動で考えてみましょう。

 

①の質問だったら「自身の正義を信じるために悪を個人で裁いている」と答えられますが、②の質問だとおそらく桐生さんは答えることができません。

 

桐生さん自身、仮面ライダーのような正義の戦士に憧れていた半面どこかで虚しさを感じていたため、自分の行動が何に活かされているのかを考えることができていなかったと思います。

 

 

 

ならばどうすれば良かったのか?

 

本人でないと明確な答えは出すことはできません。

 

それが「目標を意識すること」の要となります。

 

そこで僕なりに考えてみました。仮面ライダーだけでなく全ヒーロー共通の目標意識となるでしょう。

 

Q1.何のための作業なのか? A.悪から罪のない人々を守るため。

Q2.この作業はどんなことに活かされるのか? A.みんなが安心して笑える世界がやってくるため。

 

こんな感じでどうでしょうか?

 

 

 

誰もが自分の将来・人生のために目標を掲げて生きています。

 

義務と混合しないようにするためには、意識付けが重要です。

 

目標に近づくためならいくらでも軌道修正はできるわけであり、修正ができなくなり「これをやらなきゃ」と思った瞬間が義務へと変化してしまうのでしょう。

 

目標を掲げた際は「何のため?」「どんなことに繋がる?」と考える習慣をつけてみるのも良いのかもしれません。

「目標数値を指さす会社員」の写真[モデル:大川竜弥]