一時期重度の中二病を患っていた僕は、自分がカッコいいと思ったアニメやドラマのキャラクターの性格を真似しようとしたことが何度もありました。知らない人からしてみれば痛い人この上ないです💦

僕の場合は主人公よりサブキャラクターに魅力を感じるタイプであり、真似する対象もサブキャラクターが主でした。

特に特撮作品におけるサブキャラクターって主人公のような真っ直ぐな性格の人物とは反対の、腹に一物抱えている一癖も二癖もあるような一匹狼が多いんです。

僕はそんな一匹狼に憧れてよく真似していました。ただそんな一匹狼ってリアルではかなり変人の部類に入ってしまうため近寄りがたい雰囲気になってしまうんですよね。

証拠として僕は友達を失いました。

しかし変人には変人なりの、一匹狼には一匹狼なりの信念がありその強さには憧れる部分が多くあります。

今回は仮面ライダーシリーズからですが、癖のある仮面ライダーキャラクターの中でも特にインパクトが強く、一応味方サイドでありながら善人か悪人かで未だに議論が交わされるキャラクターを紹介します。

2003年放送「仮面ライダー555」より草加雅人くさかまさと(演:村上幸平)」を紹介します。

 

 

草加雅人って?どんな人?

草加雅人は「仮面ライダー555」に登場する21歳の青年で、仮面ライダーカイザに変身する人物です。

© 2003年 東映 テレビ朝日

 

© 2003年 東映 テレビ朝日

※名前を知らなくてもこの顔はネットでよく見る人が多いんじゃないでしょうか?↑  いわゆる「草加スマイル」です。

 

水難事故で両親を亡くしており、劇中に登場する養護施設「流星塾」の一員となります。

流星塾時代は身体が弱く苛められており、同じ流星塾の仲間であり後のヒロインとなる園田真理という女性にいつも助けられていました。

後に大学で再会した園田真理を助けるために、変身アイテム「カイザギア」を使用。適合者となり仮面ライダーカイザに変身し、劇中の怪人「オルフェノク」と闘うことを決意します。

© 2003年 東映 テレビ朝日

大学生になると虚弱体質から一転、スポーツ万能かつ多才な好青年となりました。

しかし実際は裏表の激しい性格であり、本質は自己中心的かつ攻撃的。自身の気に入らない相手に対してはネチネチと嫌味を言ったり、デマを流してコミュニティから排除を試みるなどいじめっ子気質な卑劣漢でした。

彼の性格を一言で表した代表的なセリフとして、

「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ…」

というものもあるくらいです。

敵であるオルフェノクに対しては徹底して冷徹な態度をとることはもちろんのこと、いち早く自身の本性に気が付き追及してきた物語の主人公、乾巧いぬいたくみに対しても陰湿な嫌がらせを事欠かさず行っていました。

一方で、流星塾時代に自身を守ってくれた園田真理に対しては好意を持っており「俺の母親になってくれるかもしれない」と一種の母性のようなものも求めていました。(最後まで自身の思いに応えてもらうことはできませんでしたが…)

 

 

~物語終盤の結末~

オルフェノク滅亡を目指していた彼は、一人のオルフェノクに真理を人質にとられたという事実を知ります。

愛する人か、敵の殲滅か…。この両方を宿願にしてきた草加はこの窮地に愛する人を選ぶ決断をします。

敵の元へ向かう草加でありましたが、そこで罠にはまり変身を解除されるほどの重傷を負います。

生き延びようと必死に逃げる彼は、囚われの身から抜け出し自分のことを探す真理を見つけました。

既に声すらまともに出せないほどに体力を消耗していた草加でしたが、愛する人に気づいてもらおうと声なき声で必死に呼びかけます。

そんな中、敵にとどめを刺され死亡。真理の方は草加の存在に気が付きません。

愛する人に気づかれぬまま消滅してしまうという悲惨な末路を迎えたのでした。

「卑劣で外道な性格ながらも本心で愛していた女性は助け出そうとするが、自身が陥れた相手に陥れ返され、目の前まで来ていた最愛の人に看取られることなく命を落とす」という悲惨な最後は、歴代仮面ライダーの中でもインパクトのある戦死シーンとしてファンの間で今なお語り草となっています。

 

 

ファンの評価

味方サイドでありながら上記の性格から、一部のファンからは正義の仮面ライダーとして認められず、「仮面ライダーの面汚し」「ヒーロー失格」など散々に批判されています。

一方で、主人公と対照的な性格であるがゆえのバランスから「草加がいたから555というストーリー自体が面白くなった」という意見もあります。

「人間臭い」ととるか「クズであるからこそ魅力的」と捉えるかで賛否分かれるキャラクターとなります。

確かに子供向け番組である「仮面ライダー」という作品としてみれば一番避けるべき人物像ではありますが、ここ最近の国内・国外問わずのヒーロー作品に必ず登場する「ダークヒーロー」というジャンルとしてみれば完成された存在だと僕は思います。

個人的には好きな存在です。

 

 

まとめと考察:草加雅人という存在の大切さ

他人を嫌うゆえの行き過ぎた行動のインパクトが強すぎて薄れていますが、草加雅人も一人のヒーローであったということを考えていかないといけない部分もあります。

確かに彼が行ってきた行為は決して許されるものではありませんが、その行動原理として「全てのオルフェノクを倒し、過去に自分を守ってくれた大切な人を守りたい」という確かな信念がありました。

幼少期に苛められていたという過去を振り返ると「トラウマを抱えながらも必死に抗い、少しも迷うことなく自分の信念を貫き通した真っ直ぐな人間」と捉えることもできます。

「オルフェノク=敵」と割り切ることで余計な情によって心にブレを生じさせないようにすると考えれば、ある意味では人類の味方としては理想のヒーロー像だったかもしれません。

一方で「自分の正義感で他人の正義を排除する」という姿勢が、「正義の味方が本質的に孕んでいる矛盾や傲慢さ」というヒーロー物で課題となってくる「正義の在り方」について考えさせられ、よりキャラクター像が盛り上がると言えるでしょう。

これは以前書いた「バッタヤミー」の記事にもリンクさせることができます。→https://tamanoblog.info/ooo_10years/

 

「人間の本質を鮮明に体現している」ため、草加雅人という存在は様々な性格の人物が登場する「仮面ライダー」果ては「人間ドラマ」という世界の中では欠かすことのできない存在と僕は考えます。

 

現実世界でも仕事やプライベートで人間と接する以上、様々な性格の人と関わっていく必要があります。

草加ほどではないにせよあまり関わりたくないという人も現れるでしょう。

そういった人だって何かに必要だからこそその場にいるわけであり、その人自身も信念を持っているはずです。

草加雅人という存在は人間関係を学ぶ上でも重要な存在だったのかもしれません。

仮面ライダーカイザ 草加雅人についてもっと知ってみよう!

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